地域医療の2つの「学」

学習の「学」:(誰に)何を学ぶのか

学究の「学」:何を究めるのか

上の2つは同じ線上にある

学びと新しい知見を探求する研究は同じである

医師には生涯学習による研鑽が必要
「自分が知らないこと」を学ぶ-これは「学習」
• 且つ「他の人も知らないこと」を探求する–それが「研究」

・同じ線上にあるのだから、区別する必要はない
・学究的態度は、学習にも本質的な効果をもたらす
Teaching is the best learning. To teach other persons, you must be knowledgeable for the topic and your knowledge must be well organized. Thus, you must be a scholar.
教えることは最善の学びである。人に教えるとき、そのトピックを熟知しているとともに、その知識がよく整理されていなければならない。したがって、学究の徒である必要がある。

 

2つの学:始まりは全て

どうやって学習し、学究するのか?

それは全て「これまでに成されたことから始めなければならない

自分だけの研鑽では限界がある。臨床も研究も経験豊富な先輩から学ぶ、だからこそ講座があるのだ。

もしあなたが、指導者と考えうる先輩がいたらこう聞きなさい、「(肩書ではなくて)先生は何をされてきたのですか?」と。それは失礼でもなんでもない。

Real-case based learning in research

臨床の教育が、その経験者(指導者)から学習者に伝えられるように、研究もまたその経験者から学習者に伝えられるべきです。そして最高の教材は、シナリオや教科書ではなく、指導者が実際に体験したことです。そこには全ての状況が含まれています(顕在・内在どちらも)。課題にぶつかり、考え、解決策を見出していく。歓び・達成感もある一方で、ときにはしょげてへこむ。それらの全てが、後進には学びです。

 

疾患であればその患者の経験を学習者と共有する。研究であれば、研究経験を学習者と共有する。ですので、研究においても必要な指導者の資質が決まってきます。

 

また、Real caseつまり現実の体験を元にしなければ、常に空洞化、机上の空論化のリスクを負います。これは臨床も、研究も変わりません。


「知」における学習と学究の連続性

「研究においてもまた学ぶべきは実践者による実経験である」

そして「楽」!!

Sailing at Kochi sea in 1984 (InoueK)
Sailing at Kochi sea in 1984 (InoueK)

医師(医療職)という職業を楽しみながらやっていこう!

「人生は楽しむためにある」Born to enjoy life and share your fun with people.