論文とはなんぞや?

そもそも論文とは何でしょうか?

Wikipediaより

論文(ろんぶん 英: paper)とは、学問の研究成果などのあるテーマについて論理的な手法で書き記した文章。

では論文と作文はどう違うのでしょうか(事実、多くの投稿が作文になっている)

論文とは?より

作文:経験や体験に基づいて自分の意見や考えを書いた文章→私はこう思う

論文:理論に基づいた自分独自の主張を論理的に書いた文章→事実はこうである

 

上記は正しいと思います。

無論これらと矛盾しませんが、Inoue Methodsの作成者はこう考えます。

その論文に関心を持つ人々に伝えるべき明快なメッセージを持つ、科学的手法に基づいて記述される文章の秩序ある集合体

 

上記の定義は、いくつかの要素に分けることができます。

・その論文に関心を持つ人々

  雑誌の読者、キーワードで文献検索した人々を含む

  したがって正しく伝えるべき人に伝えるには、その場所を正しく選ぶ

  =投稿規程をきちんと読む

 

・伝えるべき明快なメッセージ

  原著であれば独創的新事実、総説であればその分野の全般的状況や課題

  したがって、論文の種別に応じたメッセージが必要

  =What this study adds to the already known.

  (これまでにわかっていることに加えてこの論文を読んで「初めて」わかること)

 

・科学的手続きに基づいて記述される

  一般的に認知されている手法に基づくデータ提示や解析

  *もし特殊な手法を使うのであれば、その有効性・妥当性の検証が先

 

・文章の秩序ある集合体

  IMRAD、あるいは下位の構造化文章

  =読者は読みたいところから読むことができる

上記の定義から導き出されること

・投稿雑誌を正しく選定する

・Originality boxを常に検討する

・明快である→簡潔である、The small is beautiful.

・「その」研究から言えることだけを提示する

・読みやすく、かつわかりやすい、平易な言葉で書かれている

 

そしてこれらの帰結として、

「経験者から正しく研究指導を受けなければ、研究遂行はまずできない」