論文とはなんぞや?
そもそも論文とは何でしょうか?
論文(ろんぶん 英: paper)とは、学問の研究成果などのあるテーマについて論理的な手法で書き記した文章。
では論文と作文はどう違うのでしょうか(事実、多くの投稿が作文になっている)
論文とは?より
作文:経験や体験に基づいて自分の意見や考えを書いた文章→私はこう思う
論文:理論に基づいた自分独自の主張を論理的に書いた文章→事実はこうである
上記は正しいと思います。
無論これらと矛盾しませんが、Inoue Methodsの作成者はこう考えます。
「その論文に関心を持つ人々に伝えるべき明快なメッセージを持つ、科学的手法に基づいて記述される文章の秩序ある集合体」
上記の定義は、いくつかの要素に分けることができます。
・その論文に関心を持つ人々
雑誌の読者、キーワードで文献検索した人々を含む
したがって正しく伝えるべき人に伝えるには、その場所を正しく選ぶ
=投稿規程をきちんと読む
・伝えるべき明快なメッセージ
原著であれば独創的新事実、総説であればその分野の全般的状況や課題
したがって、論文の種別に応じたメッセージが必要
=What this study adds to the already known.
(これまでにわかっていることに加えてこの論文を読んで「初めて」わかること)
・科学的手続きに基づいて記述される
一般的に認知されている手法に基づくデータ提示や解析
*もし特殊な手法を使うのであれば、その有効性・妥当性の検証が先
・文章の秩序ある集合体
IMRAD、あるいは下位の構造化文章
=読者は読みたいところから読むことができる
上記の定義から導き出されること
・投稿雑誌を正しく選定する
・Originality boxを常に検討する
・明快である→簡潔である、The small is beautiful.
・「その」研究から言えることだけを提示する
・読みやすく、かつわかりやすい、平易な言葉で書かれている
そしてこれらの帰結として、
「経験者から正しく研究指導を受けなければ、研究遂行はまずできない」