Thrifty research:PC

Thrifty research、すなわちお金のかからない研究のPC編です。

 

PCを使わずに研究はできません。最新のWindows 7を使っている人も多いと思いますが、ぜひXPマシンを温存しておきましょう。理由は、研究で使う高価なソフトウェアは頻繁にアップグレードします。その一つの理由が、「新OS対応」です。新しい機能も付加されますが、そのソフトウェアの基本機能は変わりません。

 

代表例:SPSS、SAS、Acrobat、EndNote

 

ちなみに、あるデータセットで同じ解析シリーズを、SPSS 11.5Jと18.0Jで行いましたが、結果自体は同一でした。これらのソフトウェアはいずれも高価ですが、研究でも必須のソフトウェアです。古いバージョンを、XPで使い続けることができます。先輩研究者から、古いバージョンをもらいましょう!

 

・研究費をそれほど必要とせず

・多忙な臨床をこなしながら

・気が付いたらデータが集まっていた、

そういう効率の良いPBRも、できないことはないのです。

Mobile PCは必須

Panasonic CF-T5
Panasonic CF-T5

メインPCはそれなりに高速なものがいいですので、最新版を買いましょう。

ではモバイルPCは? 研究費がないなら、それなりに安いPCで揃えましょう。

AkibaAKB48を見に来た時に買ってもいいし(冗談)、友人からもらってもいいし、Yahoo!オークションでゲットしてもいいです。画像は、Yahoo!オークションでゲットしたPanasonic Let's Noteです。23,800円で落札し、2000円でメモリを1.5GBに増設しました。

*試しに、Yahoo!オークションでCF-T5と入れてみてください。

マルチモニタは研究に必須

ツインモニタ+USB接続ミニモニタ

  コンパクトな研究セット

 

1. 安い17インチ液晶モニタ(VGA端子に接続)

  Pivotできて回転してA4がそのまま縦に表示できるのがよい。

2. USB接続ミニモニタ

  おすすめ1(SVXGA)おすすめ2(SGA)

  USBケーブル1本でつなげられます。

  モバイル環境や狭い自宅・診察机でマルチになります。

 

番外編:iPad&無線LANを持っている人に

Air Displayでマルチモニタ化できます。

 

セカンドモニタはVGAコネクタ、サードモニタはUSB接続 クリックで拡大
セカンドモニタはVGAコネクタ、サードモニタはUSB接続 クリックで拡大

これはIM Mentorが自宅の机で使っているマルチモニタ環境です。ノートPCでも工夫すれば、こうやって3モニタにできるんですよ。

 

セカンドモニタ

サードモニタ

*サードモニタは縦置きです。 

遅いPCは「悪」である

基本的に研究は同時マルチタスクです。単一の研究でもそうです。

遅いPCは能率低下の原因になり、研究の進行を阻害します。予算内で買える、速いマシンにしましょう。以下はノートPCについて書いています。

1.Netbookは×、スペックが低く、遅すぎる。ただしセカンドや予備用ならOK。DropboxやSugarSyncなどのデータ同期サービスを使用して、普段から実質的バックアップマシンにしておくと心が平和です、なんといっても安価ですし。

2.メインマシンと、セカンドマシンを持つ。セカンドマシンは自動データバックアップ用にすればいい。

3.メインマシンはWindows 7ならCore i CPU、間違ってもCerelonなどにしてはいけない。激安で売られていますが、やめておきましょう。XPなら(最近少ないが)、CPUはそれほど問いません。なお、Vistaはやめておきましょう。

4.ACアダプタなどを余分に購入する。1個は研究室、1個は自宅、もう1個はキャリーバッグにあると幸せです。Tips:アダプタはYahoo!オークションでよく格安で出ています、PCが壊れたのでしょうかね。

 

PCを速くする

Yahooオークションで入手したメモリ
Yahooオークションで入手したメモリ

今手持ちのノートPCを早くする手段で、実際に行っているものです。

 

1. メモリを増設する

Buffaloなどのサイトで適合メモリを調べることができます。それを注文しましょう。なお、Yahoo!オークションなどで格安に入手できます。先日も、Panasonic Let's Note CF-T5の1GB メモリを2500円で手に入れました。おかげで512MBから1.5GBに搭載メモリが増え、格段に速くなりました。

2. ウイルスソフトを変える

以外に気付かれていませんが、ウイルスソフトウェアがPCの速度を遅くすることがあります。考えてみれば当たり前です、全てのファイルをチェックしているのですから(参考記事)。お勧めは、ESET Smart Securityですね。1か月体験版を試用できますので、速さを実感してから購入できます。

3. Vistaと7なら、Windows Readyboostを利用する

  どのノートPCにもSDなどのカードスロットがあると思います。そこにできるだけ高速のSDメモリを入れましょう。遅いハードディスク(HDD)へのアクセスが減り、快適です。では、XPでは? eboostrがあります。1か月試用できますので、速さを確認してから購入できます。

4. SSD(Solid state disk)をHDDと交換する

  参考記事です。速度も速くなりますが、無音でバッテリの持ちにも好影響です。

5. XPへダウングレードする

  可能な場合は限られていますが、メモリが増やせない場合には有効です。