IM Mentoring@Warpspeed:実例
以下は実際にしてきたWarpspeedの例です。このケースではIM Mentorの中に既に論文のアイデアが生まれていました。
その条件のもとですが、IM Mentorは第2著者として論文作成に直接かかわりました。
若手研究者(W)とIM Mentor(I)の共同作業による論文作成@Warpspeed
1. Inoue MethodsにそってW,IでAbstractまで作成
2. W:Figures & TablesのDraft(粗原稿)作成
3. I:IntroductionのDraft作成
4. W:Introductionで方向を再確認してMethodsとResultsのDraft作成
5. W&I:Title、Intro、MethodsとResultsの整合性をとる
6. W&I:Structured Discussionの第一パラグラフ(Main Findings)全体を作成
7. W&I:その他のパラグラフの冒頭の1-2文を作成
8. W:その他のパラグラフの残りを作成
9. W&I:テキストとAbstractの整合性をとる
*全プロセスで引用文献はWが担当
これでどのくらい論文がスピード&質が向上するか、わかる人はわかるでしょう。
IM Mentorの中に、若手研究者と話し合って既に論文の概要、アイデアはできています。そして若手研究者の手で粗解析を終え、その方向で大丈夫なことを確認しました。通常のInoue MethodsでしたらIntroductionは最後に書きます、一番レベルを要求されますから。しかし研究指導者が、「真に」指導者であれば、基本4点セットに加えて、Introductionを著者として書けるはずです。ここまで揃えば、若手研究者は論文の方向付けに迷いません。
また、Structured Discussionも同じです。上記、つまり第1パラグラフの主知見(Main Finding)と、以降各パラグラフの冒頭の1-2文、つまりそのパラグラフの内容を確定させば、後は若手研究者が書くだけです。
論文指導者がきちんとここまで関与すれば副次的効果(オマケ)が、指導者にあります。以降の論文修正でも、内容の概要がわかっていますからコメントし易いのです。「君、このパラグラフの内容は冒頭文と違っているでしょう?」とかですね。
Note:なお、これは単著で書かねばならない、学位論文にはあてはまりません。ですが、同様のことができます。若手研究者に、Introductionの方向付けとして、自分の考えを提案すればいいのですから。