寒すぎる研究指導者：お住まいは冥王星ですか？

＊IM MentorもMD（医師）で、自戒の意味も込めてます。「実るほど　頭の垂れる　稲穂かな」→こんな素晴らしい師もいるのです。

　学部や学科によっては、医師免許を有する者を教員として採用しないといけないところがあります。MDは希少ですから、はっきり言って学位さえ持ってなくても教授になれるところがあります。それでも学部でしたらまだいいのでしょうが、そこに大学院を設置したら、指導能力が無くて困ったことになります。サイトに、教授張ってても筆頭原著が0-2本と言うこともあります、それでどうして指導できるのでしょう。

　それからMDであれば学部内での立場が強く、学科長になることもあります。一般的にMDは普段から祭り上げられていますから、「それが当たり前」と思っている人が多い。それでますます、「忙しい」となるのですね。

　MDについては別の問題もあり得ます。実は医学部では卒業論文を書きません。「論文の何たるか」を練習する機会がないのです。そういう人が書く論文は、査読者としてあるいは編集者として頭を抱えることがあります。そんな場合は教員になって院生をとらなければいいのですが。

　一方、MDでない人たちはそれによりかかることはなく、きちんと業績を積み上げてくるしか評価を上げる方法はありません。そうした人たちはそれにふさわしい経歴もあるし、論文もきちんと書けます。

MDだからと言って研究指導ができると思ってはいけない、むしろその逆のことがあり得る

勿論大部分のMD研究指導者は素晴らしい方々でしょう。どうやって見分けるかって？　さっさとPubMedで本人の筆頭業績を調べましょう。そして業績が無かったら、院生にならない、もしなっていたらさっさと去るべきです。してもいないことは教えられませんし、それで教えられるなんて言うのは嘘っぱちですから。

IM Mentor：虫垂炎の手術やってない（やっていても2-3例）のに、それで人に虫垂炎の手術を教えられますか？　研究業績のない教員が院生を取るというのはそういうことです。